「地元」という言葉がピッタリ。謎のメニューもある”キッチンさし田”

「地元」という言葉がピッタリ。謎のメニューもある”キッチンさし田”


とあるブログでこのお店の存在を知りました。
パインバレーがあるベイタウン本牧5番街から徒歩で5分ほど。住宅街の中にひっそりと建つお店。

近所は何度となく車で走ったりしていたのですが、このお店の存在には気が付きませんでした・・・
その名は「キッチンさし田」さん。


伺ったのは平日の夜。
定食屋さんみたいだし、時間も時間。立地からしてもガラガラなんじゃないかな??と思いながらお店に入ると、なんとほぼ満席状態!
どうも昼は定食屋、夜は居酒屋さんとして機能しているようで、夜の部も気心が知れた地元の人で大いに賑わっていました。

お店の若旦那さんに聞いたところによると、お店は約40年前からとのこと。
40年前というとちょうど市電が廃止されたり本牧ふ頭の埋め立てが開始された時期ですね。
だからなのか、店内には市電の写真集が置いてあります。

そういえばこの場所はちょうどアメリカの接収地に隣接した「フェンス」の「こちら側」。
本牧の中でも昔ながらの家並みが残っているエリアです。
本牧の歴史を目の当たりにしてきたお店なんですね。

メニューは、洋食屋さん+和食屋さん(+夜は居酒屋)。
固定メニューのほかにホワイトボードに書かれた魚料理。魚料理は日替わりみたいなので、本牧漁港の魚なのかもしれませんね。



注文したのは(事前にブログで調査済みの)「トルコライス」と「ラゴットポーク」こちらはご飯セットをプラスして定食。


こちらが「トルコライス」
トルコライス・・・聞き慣れない名前じゃないですか?
調べると長崎県発祥(トルコじゃないんだ?)の料理のようです。
そういえばコンビニでもお弁当として売られていたような気が。

写真を見ると大盛りのチャーハンに見えますが、中は・・・


でかいトンカツが入っています。
半端ないボリュームです。

そしてもうひとつ注文したのが「ラゴットポーク」
「ラゴットポーク」・・・聞いたことがないです。
調べても実態が分かりません・・
本当はナポリタンが食べようと思っていたのですが、メニューに載っていなかったので聞いてみると「出来るけどこれから麺を茹でるから時間が掛かりますよ」とのこと。
でもこの言い方がとても優しかった。
このおかみさんの人柄がアットホームなお店の雰囲気を作っているような感じがしました。


で、こちらがラゴットポーク。


ポークステーキの上に野菜たっぷりのソースがかけられています。
味はというと、酢豚?デミグラス?ナポリタン?いろいろな連想をしてしまう味。
でも色の割にはしつこくなく、さっぱりといただけます。

食べ終わって見送りをしていただいた若旦那としばし立ち話。
なんでもパインバレーのお客様もハーレーで時々いらっしゃるそうです。

ここ本牧では接収時代からあるお店の多くがなくなってしまっている中、激動の時代を生き抜いてきたお店に出会うとほっとします。
地味に、地元で、これからも頑張ってほしいお店です。
※お店の場所はパインバレースタッフまでお尋ねください!
Share this: