ハーレーのインジェクションチューニングとは?
現在のオートバイの燃料供給装置は、キャブレターからEFI(電子燃料噴射)に進化しています。
ハーレーダビッドソンは、2007年から全モデルがインジェクション化されましたが、インジェクション仕様のハーレーに乗り始めたオーナー様から、次のようなご相談をいただくことがあります。
- ハーレーらしいパワーを感じない
- 低速でギクシャクして乗りづらい・・・
- 吸排気系パーツを交換したら調子が悪くなった
こういったお悩みには、インジェクションチューニングをおすすめします!
インジェクションチューニングって何をするの?
「インジェクションチューニング」という言葉だけでは、具体的なイメージが湧きにくいかもしれません。
そこで今回は、このインジェクションチューニングについて解説します。
インジェクションチューニングで何が変わる?
適切な調整で「ハーレーらしさ」を取り戻す
輸入車は日本の排ガス規制に対応するためガソリン噴射量が少なめに設定されており、純正状態では出力が控えめになっています。
チューニングを行うことでエンジンの燃焼効率が改善され、低回転域からの力強いトルクと独特の鼓動感というハーレー本来のポテンシャルを十分に発揮する事が可能です。
フルノーマルの車両でも、インジェクションチューニングをおすすめしています!
乗り味が変わる
エンジンのレスポンスが向上し、走行時のモタつきが解消されます。
トルクとパワーが向上したことでスムーズな加速や直感的な操作が可能になり、まるで生まれ変わったように生き生きと走り出します。
愛車をベストコンディションに導く
インジェクションチューニングの主な目的はパワーアップではなく「調整」。
車両を「健康的なハーレー」にする事です。
チューニング前にオーナー様からじっくりとお話を伺い、最適なセッティングを施すことで、愛車をベストコンディションに導きます。
マフラーやエアクリーナー交換時の「パワーは上がったけど乗りにくい…」というチグハグになってしまう部分も、チューニングによって改善が期待できます!
インジェクションチューニングとは?
インジェクションチューニングとは、シャーシダイナモと呼ばれる設備を用いてECMの設定を最適な値に調整し、燃費やトルク(パフォーマンス)の向上と乗り心地の改善を図る方法です。
- ECM(Electronic Control Module)は、ハーレーの「頭脳」とも言える電子制御ユニット。
エンジン内に搭載されたセンサーから様々なデータを収集し、エンジンの回転数や温度、燃料の噴射量、点火タイミングなどをリアルタイムで制御しています。
パインバレーでは、チューニングパーツの大手メーカーである米国ダイノジェット社のシャーシダイナモ「Dynojet 250i」を導入。実走行に近い精度で高品質な調整が可能です。
横浜、名古屋両店舗でトライクのチューニングにも対応しています!
チューニング効果を「見える化」
シャーシダイナモを利用したチューニングでは、アイドリングから高回転域までの間の馬力やトルクをグラフ(パワーグラフ)で視覚化できます。
チューニングの一例として、純正マフラーから社外マフラーに交換したスポーツスターの計測結果をご紹介します。
- 縦軸は馬力(PS)とトルク(kg-m)、横軸はエンジン回転数(rpm)を示しています。
山のような曲線のグラフがトルク、右肩上がりのグラフが馬力で、赤色の線がチューニング前、青色の線がチューニング後の計測結果です。
このように、客観的なデータを基にチューニング効果を『目』で確認できるのもインジェクションチューニングの特長です。
パワーグラフの詳しい見方は、パインバレーメカニックブログでも解説していますので、ぜひご覧ください。
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まとめ
インジェクションチューニングが施されたエンジンは、快適で安定した走りを実現し、バイクの特性に合った最適な乗り心地を提供してくれます。
しかし、チューニングは誰にでも行える作業ではなく、正確な調整にはメカニックの技術と十分な設備、そして蓄積された豊富なデータが必要不可欠です。
インジェクションチューニングのことなら、年間500台以上のチューニング実績を持つパインバレーにお任せください!
チューニング、カスタム等のご相談は以下の店舗別フォームほか、横浜・名古屋各店頭およびお電話にて承っております。お気軽にお問い合わせください。
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