【M8ハーレー】インマニは純正サイズがベストな理由。低速を犠牲にする前に!
現在パインバレー名古屋の矢野です!

ミルウォーキー8エンジン(2017年~ツーリングと2018年~ソフテイル)
のハーレーダビッドソンには樹脂製のインマニ(インテークマニホールド)が採用された結果、
プラスチックの歪みや溶けから二次エア(吸ってはいけない部分からの吸気)が多くあります。
※2023年以降からは一部モデルからアルミ製に戻り、
2025年式からは従来のアルミ製へと改善されました。
このプラスチック製のインマニをアルミ製への交換を
色んなショップさんで行われるようになりましたが
純正口径58mmよりも大きいインマニやスロットルボディーを取り付けられる場合が多くあります…
「空気の通り道を大きく=パワーが上がる」という足し算で考えると失敗する可能性があります。
低速やアイドリング(3拍子も)の安定性や低速のレスポンスを犠牲にしたくない方は是非ご覧ください!
目次
ハーレー ミルウォーキー8には純正口径のインマニがベストな理由。
純正同口径のインマニ&スロットルボディーのミルウォーキー8
FXBR ブレイクアウト117にT-man216を組んだパワーグラフです。
・赤線 110.06馬力■スロットル開度100%
・青線 106.91馬力■スロットル開度80%
・緑線 96.66馬力 ■スロットル開度60%

スロットル開度60%と80%の馬力差は10.6%
他のエンジンの仕様でも大体同様の差になります。
しかし、開度をガバっと80%から100%に上げても2.9%しか上がりません。
この80%と100%の差が3%以下程度の場合エンジンが要求する空気量よりも
スロットルボディーやインマニ(インテークマニホールド)
の口径が大きすぎるという事になります。
空気の通り道は大きければ大きい程レスポンスや
パワーが上がりそうですが、過剰に大きくしてもい馬力も上がりません。
むしろ、
大口径化で低回転域の流速が下がり、レスポンスが低下します。
低回転域は不利になります。
細いストローや水道のホースのように細い方が勢い(流速)は早くなります
塞ぎすぎるとダメなので適正値が重要という事です。
■ミルウォーキー8のインマニは純正口径がベスト。
純正インマニと純正カムでは少し大きすぎるくらいですが、
カムを交換したミルウォーキー8には丁度良い口径。
パインバレーのオリジナルのインマニ(インテークマニホールド)
は純正同等の口径(約58mm)で製作しています。
パインバレーオリジナル■アルミ鋳造 二次エア防止 インテークマニホールド

高回転重視でボアアップやヘッド加工で130馬力を超える方は口径アップを
今後ボアアップ+カム交換等で130馬力を超える予定の方で
高回転重視の方は62mm~の大口径のインテークマニホールドや
大きい口径のスロットルボディーの検討をしてもいいかもしれません。
インマニよりもエアクリーナー側にあるスロットルボディが
純正であればインマニを多少大きくしても影響は少なそうですが
スロットルボディも大口径な商品に交換は要注意です。
カスタム感がでるので、見た目重視での交換ならオススメです(^^)/
ボアアップ=インマニ大口径化も間違い
114や117ciエンジンを131や132ciエンジンにボアアップをしても
カムシャフトやシリンダーヘッドによっては大口径化の必要がありません。
131ciにボアアップをしても純正カムでは吸排気を極端にさせない仕様なので
5500回転付近の最大出力は95馬力程度。
馬力には大きな変化が現れません。
131ciや132ci+高回転型カムで140馬力以上になる場合
大口径化を検討してもいいかもしれません。
既にアルミ製のインマニの場合で高回転よりも
低回転域の安定を求めるなら、そのままでもOK!
5500回転付近の最大出力を1馬力でも増やしたい場合は
それ以上のインマニやスロットルボディへ交換をしましょう(^^)/
ボアアップ114/117を132ci(約2160cc)は込み込み50万円~
※S&Sボルトオンキットの場合。
是非ご相談ください(^^♪!
即作業出来るように、在庫あります↓
インマニやスロットルボディの設定やボアアップ等のエンジンチューニング、
カムシャフト選びは知識のあるチューニングショップでしか出来ません。
足し算ではなく一緒に「目的」に対してベストな方法を考えましょう!
無駄な出費を抑え、必要なカスタム・改善箇所に集中することで
理想のカスタムへの近道になります!
それでは今日はこの辺で!!
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■ハーレー・ダビッドソンのインジェクションチューニング台数は年間500台以上の実績。
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