【ミルウォーキー8】CVOもカム交換必須な理由が数字で…ハーレーダビッドソンM8をツインカムと比較。
なぜM8はカム交換が必須?ツインカム(旧エンジン)と比較。
理由はアメリカ本国での新車販売時の規制によって排気騒音や排ガスを抑える為です。
エンジンが吸排気しないようにしています。
荒業を使って時代に合わせながらも、時代遅れと言える古き良きOHV空冷大排気量のエンジンを残してくれるハーレーに感謝です!あとは僕らでカムを適正なスペックに戻してあげるだけです!
どれほど異常なマイナス設定されているかツインカムと比較した結果が・・・
数字で比較するとこんな感じ↓↓↓
エンジンが違いますが、参考程度に比較できるように比較!少しづつ解説。
目次
①M8用カムシャフトのオーバーラップが超マイナス。
オーバーラップとは?
吸気バルブと排気バルブが同時に開いている状態。排気の終わりから吸気の始まりにかけて発生。
オーバーラップの目的とメリット:
・吸排気の促進
排気ガスが排気ポートを勢いよく通過する際に発生する負圧(排気の運動エネルギー)を利用して、新しい吸気をシリンダー内に引き込みやすくします。これにより、より多くの燃料と酸素を充填することができ、燃焼効率が向上します。排気ガスをスムーズに排出し、新鮮な吸気を迅速に取り込むことで、エンジンの高回転性能を向上させます。
注意点:
- 未燃焼ガスの吹き抜け
吸気ポートから入った燃料が完全に燃焼せず、排気ポートを通ってそのまま排出されることがあります。この現象は燃費を悪化させ、排気ガス中の有害物質を増加させる原因になります。
つまりオーバーラップは効率よくエンジンを稼働するのに必要不可欠。
ツインカム103ciの頃は12°ありましたが、
・ミルウォーキー8(107.114)はマイナス21°
・CVO&ST用(117)はマイナス26°
・スクリーミンイーグル(純正)トルクカムでもマイナス5°
長い時間バルブを開け(吸排気)てもオーバーラップをマイナスの範囲に収めています。
↑左下がツインカムの頃のカムスペック。
②バルブを開けている時間がカムで大幅マイナスに。
図の「IN」の列の数値が吸気バルブを開けている(空気とガソリンを吸気している)時間。
「EX」の列の数値が排気バルブを開けている(爆発後に排気ガスを出している)時間。
両方の数値が大きい程、高出力になります。
リフト高や吸気を閉じるタイミング(遅い方が高回転寄り)などありますが開けている時間(デュレーション)を主に見てもらえれば大丈夫です。
M462(アンドリュース)や200(T-man)と比較しても大幅にマイナスされているのがわかります(^^;
環境を考え排気ガスのクリーン化を重視したい方はスクリーミンイーグルまでの純正カムがオススメ!
ハーレー(アメ車)らしいドコドコとしたトルクや排圧のかかった音を復活させたい方はオーバーラップが+になっているカムシャフトがオススメ!
・ツインカム時代は96ciと103ciでカムシャフトのスペックが違います。
・96ciの頃はミルウォーキー8でいうM462やT-man200くらいのスペックでマイルドな乗り味。
・103ciエンジンでM464やT-man(×HRD)001くらいのスペックのカムが標準装備されています。96ciと比べるとすこしアグレッシブ気味になりました。
同じツインカムでも乗り味は別物です。
ツインカムの頃はマフラー交換だけでドコドコとしたサウンドが出ていて爆音の直管マフラーを入れると爆音になっていた理由がミルウォーキー8とツインカムのカムの違いです。
直管マフラー+クワイエットバッフルが定番でした (笑)
110ci(ツインカムCVOやSシリーズ)はもっとアグレッシブ+爆音に。
なので毎度同じことの繰り返しになりますが
結論はミルウォーキー8はカムとマフラーをセットで組み合わせを選ぶのが必須!
次回はブログとYoutube動画でカムシャフトとマフラーの悪い組み合わせをご紹介します!
失敗しない為に前回のブログやYOUTUBEも是非ご覧ください(^^♪
他に無いレベルで詳しく比較・紹介します。
勧められたカムいれると失敗します。
保険も不動さんも証券も「売るプロ」はいても正確な情報は自分でインプットするしかありません!
どんな商材も失敗しない為に選ぶ側も知識武装が必須です・・・!
出来るだけ感覚やイメージではなく今回も数字で比較しています↓↓↓
カムの選び方YOUTUBE動画×2本
ミルウォーキー8【トルクカム】【パワーカム】どっちが良い?ハーレーダビッドソンM8のマフラー交換前に必見。
【ミルウォーキー8】CVO&STもカム交換しないとダメな理由が数字に…ハーレーダビッドソンM8をツインカムと比較。
マフラーの構造やカムのスペック表をみて特性を理解できるチューニングショップで交換をしましょう!
マフラーとカムに合わせて最適にチューニングする技術も無ければダイノマシーン設備があっても綺麗にチューニングをするのは不可能です。
ご依頼はカム交換実績年間300台以上と膨大な実績のあるパインバレーにご相談ください(^^♪
完全にヒュルヒュル音を取り除くためにバランサーを外したり、
クランクケースを割ってクランクシャフトを重くして低回転のドコドコを増強したりも出来ますが費用対効果を考えると積極的にはオススメしません (笑)
それでは今日はこの辺で!!
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