パインバレーブログ
Indian CHALLENGER(インディアン チャレンジャー)に最速試乗!
Indian CHALLENGERに最速試乗!
ハーレーダビッドソンのライバルメーカーと言えばBMW?トライアンフ ?いやいや、ここは、やはり同じアメリカのインディアンでしょう。 ハーレーよりも2年前の1901年に創業したインディアン・モーターサイクルは、アメリカで最初のオートバイメーカーとして設立された。翌年には市販車の販売を始め1907年にはアメリカ初のV-Twinエンジン(633cc)を市販車に搭載した。その後、スカウト、チーフなどの名車を創りだすものの不況や戦争の影響を受け1953年に生産を中止した。バート・マンローのインディアン・スカウト
インディアンという名前から連想するものと言えば映画「世界最速のインディアン」。実話を基にしたこの映画は、世界中で大ヒットした。主人公のバート・マンローは、ニュージーランド出身の実在の人物で1920年モデルのインディアン・スカウトをベースにしたレースマシンでボンネビルに挑戦し時速205.67マイル(約329キロ)で1000ccクラスの世界最速を獲得した。この記録は、未だ破られていない。2017年にバート・マンローの甥のリー・マンローが現在のスカウトをベースにしたランドスピー ドレーサーでボンネビルを走った。
インディアンというメーカーはその後、経営上の紆余曲折があり何度か復活するものの本流には乗れなかった。その権利を2011年にビクトリーを展開していたポラリス・インダストリーズが買収し2013年から販売を始めた。往年の名車をモチーフとしたデザインに最新技術を搭載したシリーズを2013年から全世界に販売している。 今年発表されたインディアンの最新ツアラーモデルがチャレンジャーだ。 高剛性でありながら軽量のアルミフレームにPower Plusと名付けられた水冷Vツインエンジンを搭載。排気量は、1768cc(108キュービックインチ)で既存のインディアンのサンダーストロークやハーレーのエンジンとは異なりOHVでは無くOHCを採用している。 また倒立のフロントサスペンション、高性能なリアサスペンションにブレーキはブレンボのラジアルマウントキャリパー、タイヤはメッツラー製の専用ラジアルタイヤなど走りに特化した装備が多いことが特徴。122hpとチューニングしたツインカムやミルウオーキーエイトを凌ぐパワーを出しながらもトラクションコントロールやライドモードの選択によってイージーにコントロールすることができる。 ぶっちゃけて言うと、僕の愛車のロードグライドに酷似したシルエットのチャレンジャー、発表された時から気になって仕方なかったのだ。そんな訳で早速試乗させていただきました。 まず跨って車体を起こしてみてビックリ!軽いのだ。もしかして引き起こしはスポーツスターより軽い??満タンでの重量は377kg。かたや2020年モデルのロードグライドは387kgと9kgの差。サスペンションが良くなったミルウオーキーのツーリングモデルも軽くなったと感じたがチャレンジャーの軽さはそれを上回る感覚。走り出してからもとにかく挙動が軽い。 話を戻してメインスイッチをオンにするのは、まるでパソコンのようなスイッチを押す。そしてセルスタート。これも掛かるまでセルボタンを押し続けるのではなく、タッチする感覚で押すと点火するまでセルが回るようだ。、ガソリンの残量、航続可能距離に水温などはカウルに装備された7インチモニターで確認できるのは普通。更にタイヤの空気圧やトラブルコード、平均スピードに気温や高度、方位など盛り沢山に情報が表示される。残念なのは、ナビが日本には対応していないことぐらい。これも近い将来対応できることになるらしい。 走り出して軽くコーナーのある一般道へ。コーナーではオーバースピード気味に進入しても思ったラインに補正されていく。トラクションコントロールとコーナーリングプリコントロールの付いたブレーキの効果が良くわかる。いつものつもりでコーナーに入ると予想よりイン側に迫っていく。電子制御(スマートリーンテクノロジー)とサスペンションの優秀さはスポーツバイクに匹敵する。 高速に乗ろうと思ったらちょっとした渋滞に巻き込まれるが、さすが水冷エンジン。水温は90度を超えることは無さそうだ。おかげでエンジンからの熱気もほとんど感じない。 さて本領発揮の高速道路。まずは4速でフルスロットル。あっという間に100キロ。ハーレーのトルクで地面を蹴る感覚というよりは回転に応じてスムーズに加速していく感じ。ツインよりは、マルチに似たような感覚だろうか。とにかく滑らか。6速でも不満なく加速する。車体の剛性も高くて無理なレーンチェンジくらいでは何も無かったかのように付いてくる。 スポーツバイク並みのラジアルマウントされたブレーキを思いっきり掛けてもサスペンションの優秀さで姿勢変化も少ない。とにかく比の打ちどころは全く無し。ライドモードをスポーツにするとスタンダードでもレスポンスの良いエンジンがスロットルと直結したかのようにリニアに反応する。レインモードでは逆にゆったりとした感じで雨天だけでなくのんびり流したいなんて時も良さそう。 ポジションは、180cmの僕の体格ではちょうど良い感じでロードグライドとほぼ同じ。ハンドルの高さが気になるが、これは簡単に調整出来そう。 さてインディアンとハーレー、チャレンジャーとロードグライド。どっちが良いか?これは、なかなか結論は出せなそう。ハイスピードで安心感をもって疲労感少なく長距離を走るならチャレンジャーに軍配が上がる。例えて言うならアメリカ南部の女性と、ニューヨークに住むイタリア系のお姉さんだろうか(判りづらい上に違う気もする) インディアンの公式YouTubeチャンネルにチャレンジャーvsロードグライドのムービーが上がっ ているで気になるヒトは是非見てください。タコストラックの牽引対決にドラッグレースとかな り面白いですよ~!
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