ハーレー2016年モデル狂騒曲(メディア戦略考察)
昨日、2015年8月24日(アメリカ時間23日夜)、ハーレーダビッドソンの2016年モデルが発表されました。
毎年、この時期になるとパインバレー社内は色めき立ちます。
北米マフラーを始めとしたハーレーパーツを専門に取り扱っているため、新型モデルが出ると気になるのがスペック、装備、そしてパーツの適合。
北米仕様と日本仕様の違いはもとより、今までのモデル用のマフラーは取り付けられるのか?新型モデル用のパーツの供給はどうなるのか?などなど、社内全体がアメリカからの情報収集に躍起になります。
これもみなさまにいち早く、そして正確な情報とパーツをご提供するため。
新型モデルはどこがどのように変わったのか!?これはアッキー店長の専門で現在2016年モデルを鋭意解析中。近日中に日本で一番速くて詳しいブログ(になる予定)がアップされる予定です。
新しく購入予定の方、買い替え検討中の方、購入予定はないけどハーレーの事が気になる方、どうぞお楽しみに。
さて、私はメディア担当なので、この数日間に慌ただしく行われたこの2016年モデル発表のメディア戦略をまとめてみることにしました。
といってもすべてアメリカで行われたことという事、まだ発表直後ということもあって表面的な情報しかないのであまり専門的な分析になっていないのはご勘弁を・・
現地期間2015年8月21日、ハーレーダビッドソンからおもむろに動画が配信されました。
それがこれ。
道路を走るシーンと次々に表示される都市名。
ただこれだけの動画です。
2016年モデル云々とはひと言も書いてありません。
が、毎年この時期は新型モデルの発表があるので、ハーレー好きならこの動画が何を意味するのかピーンときたはず。
我らがアッキー店長もピーンと来て、この時点でブログを書いています。
それではこの動画の意味はいったい何なのか?それはこの動画のタイトルと、最後に表示されるメッセージが次のヒントをくれています。
動画のタイトル・・Catch What’s Rolling In This Weekend ? Aug 23 | Harley-Davidson
動画内のメッセージ・・08.23.15 DOWNLOAD THE PERISCOPE APP FOLLOW HARLEY DAVIDSON
つまり、2015年8月23日に何かが起こる。「Periscope」アプリをダウンロードしてハーレーダビッドソンをフォローしよう。
この「Periscope」というアプリ、あまり馴染みのないアプリです。
日本語化されていないというのもあるかとは思いますが、この機会にさっそくダウンロードしてみました。
※このアプリについてはこちらのブログをご覧ください。
8月23日当日。日本時間では8月24日の朝ですね。
ハーレーダビッドソンのツイッターやフェイスブックに「4時間以内にライブ中継を開始します」とメッセージが流れます。
そしてその時刻になるとダウンロードしておいた「Periscope」から通知が!
ハーレーダビッドソンがライブを開始しました。と来ました。
さっそくアプリを立ち上げて観賞。
(仕事としてこれが見られるって幸せです・・)
ライブ・・きらびやかなエンターテイメントかな?それとも厳粛な雰囲気で?いろいろ妄想をしましたが、いきなり出てきたのが倉庫裏?!
まあハーレーらしいと言えばハーレーらしいかもしれませんね。
まさかこんな場所で新型の発表?!ショボ・・・
この倉庫裏でしばらく新型モデルの解説が続きます。
あれ?え?という驚きが続きます。そうです、今年のモデルはいろいろと変化があって目が離せないんです。
手持ちのカメラで足早に映すから良く見えません!
そしてひと通り解説が終わると、ドライバーがバイクにまたがり、いきなり走り出します。
ん?走るの?どこ行くの?!
敷地を出て公道へ・・あれ?このライブどうなるの??と頭の中ははてなマークだらけ。
外に出ちゃったよ・・これからいったいどうなる?
しばらく公道をひたすら走っています。
走る走る!
そして次の瞬間、この画面を見た時、あの先日の動画の意味がわかりました。
トロント!
なんと動画に出ていた各都市を新型モデルで走るリレー中継です!
そして次々と画面は変わり、あの動画に出ていた都市を走る2016年モデルの映像が中継されます。
動画に出ていた「TOKYO」。そうです。
東京も出ました。車両はストリート。狭い路地を走り抜け、なんと渋谷のスクランブル交差点を走り抜けました。
ライブ中継に見入っていてスクリーンショット取るのを忘れました・・・
この後、新型ストリートでスクランブル交差点へ!
「Periscope」のライブ中継が終わってハーレーダビッドソンのWebサイトを見ると、2016年モデルのラインナップが出ています。
うまく連携してましたね。
そしてその後、なんとハーレージャパンのサイトにも日本仕様の2016年モデルラインナップが!
通年だと本国での発表の後、日本仕様が発表するまでに結構日数がかかっていたのですが、今年は即公開。
ちゃんと日本仕様らしき写真になっていますね。
(写真については信用できないのですが・・昨年も日本仕様とは違う部分があったりしていましたから)
以上、動画~アプリでのライブ中継~Webサイトと、流れるような連携で2016年モデルは発表されました。
これからのメディア戦略として大変参考になりました。
情報管理と発表の準備に相当労力がかかっていると想像できます。
パインバレーでも生かしていきたいなあ・・
日本でのの発売はいつなのか?気になりますが現時点では未発表なので楽しみに待つことにしましょう。
ではここからはアッキー店長にバトンタッチしますね。新型モデル解説を待ちましょう!