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【M8ツーリング編】ハーレーのオイル交換

【M8ツーリング編】ハーレーのオイル交換

オイル交換はセルフメンテナンスの入門編

オイルは人間の体に例えると「血液」のようなもので、エンジン(心臓)を保護する重要な役割を果たします。
放置するとパワーダウンや燃費の低下など、愛車のコンディションが悪化してしまうため、定期的なメンテナンスが欠かせません。

今回ご紹介するモデルは、ミルウォーキーエイトエンジンを搭載した【ハーレーダビッドソン 2017年以降ツーリングモデル】です。

本記事では、オイル交換時期オイル量必要な工具ドレンボルトの位置について解説します。

今回は、最新・最上位の「フルPAO」オイルを入れます!

愛車を長く快適に乗り続けるために、自分でできるメンテナンスに挑戦してみませんか?

エンジンオイル交換時期の目安って?

交換時期の目安は、以下の3パターンが一般的です。

  1. 新車時から走行1,000km
  2. 走行3,000kmごと
  3. 半年に1回

前回オイル交換をしてから全く乗っていなくても、半年に1回は交換した方がいいの?

答えは「YES」です!
四季の湿度や気温といった環境の変化でもオイルは劣化します。
劣化したオイルを使用し続けると、エンジン内部にトラブルが発生する可能性が高まるため、乗っていなくても定期的な交換が必要です。

必要なオイル量は?

日本製オートバイの多くは、エンジンオイルがミッションの潤滑も兼ねています。
しかし、ハーレーでは「エンジン」に加え「プライマリー」と「ミッション」それぞれに専用のオイルが必要です。

M8ツーリングモデルの場合、エンジンオイル・ミッションオイル・プライマリーオイルの3種類を全て使用します。

容量の表記について
  • ハーレー用オイルのパッケージには、アメリカで一般的に使われるクォート(quart, qt)やガロン(gallon, gal)という単位で表記されていることがほとんどです。
    1クォートは約0.95リットル、1ガロン(4クォート)は約3.8リットルです。
    以降の記事では、馴染みの深いリットル表記をメインに記載していきます。
  • エンジンオイル

    エンジンの血液となるエンジンオイルは、オイルフィルターを交換するかどうかで必要なオイル量が変わります。

    プライマリーオイル

    ハーレーのエンジンからの動力をミッションに伝える「プライマリーチェーン」と呼ばれる部品に潤滑を与えるためのオイルです。

    1. 必要量は約0.95~1.1L(1~1.2qt)※1リットルボトル×1本です。

    ミッションオイル

    エンジン内部の「ミッション(ギア)」表面に潤滑を与え、ギア同士が噛み合うことによる異音や摩耗を防ぐためのオイルです。

    1. 必要量は約0.8L(0.9qt)※1リットルボトル×1本です。

    オイルフィルターとプライマリーオイル、ミッションオイルの交換サイクルは、エンジンオイル交換2回につき1回を目安とするのが一般的です。

    交換作業時に用意するものは?

    インチ工具

    ハーレーはごく一部を除く車両全てに、ミリサイズではなくインチサイズの工具が採用されています。
    以下が作業ごとに必要な工具の例です。

    • ドレンボルト(エンジン・プライマリー・ミッション共通)
      • 5/8インチソケットレンチ
    • プライマリーオイル交換
      • T27 トルクスレンチ
    • ミッションオイル交換
      • 3/8ヘックスレンチ
    • オイルフィルター交換
      • ハーレー用オイルフィルターレンチ
      • 3/8インチ ラチェット

    最近のハーレーの新車は車載工具が付属していないので、ハーレー用のインチ工具セットを用意しておくと、いざというときに心強いですよ。

    Oリング・ガスケット類

    エンジン・プライマリー・ミッション(ギア)の各ドレンボルトのOリングは、オイル交換ごとに新品に替えましょう。

    ダービーカバー付近にオイルのにじみが見られる場合は、プライマリーオイル交換時にダービーカバーガスケットの交換を推奨します。

    必須!廃油処理パック

    自分でオイル交換をする時、車体から抜いたオイルの処理ってどうしたらいいの?

    もちろんオイルをそのまま捨てることはできません💦

    車体から抜いたオイルを吸収し、可燃ごみとして処理が出来る廃油処理パックを必ず用意しましょう。

    ご紹介しているオイルパックは5リットル用ですので、M8ツーリングのエンジン・プライマリー・ミッション全てのオイルを交換する場合は、2箱必要です。

    その他オイル交換の便利グッズ

    車体やガレージの床を汚さずに効率よく交換作業を行える、メカニックも愛用しているアイテムです。

    オイルフィルターを取り外すときに、オイルがこぼれるのを防ぐオイルキャッチャー

    ローダウンカスタムなどで最低地上高が低くなっているハーレーには、こちらのオイルドレンパンも必需品です。

    ロープロファイル オイルドレンパンはジャッキアップ不要でオイル交換作業ができ、車両から排出される全てのオイルをオイルパンの中に回収できます!

    オイルはどこから抜く?

    ドレンボルトの位置は以下の通りです。

    エンジンオイル

    1. 車体左側中部

    プライマリーオイル

    1. プライマリーケース下

    ミッションオイル

    1. 車体右側 エンジンオイルドレン後部

    3か所それぞれからオイルが抜けますので、廃油処理パックのご用意をお忘れなく!

    モデル別オイルセットでムダのないメンテナンスを!

    オイル交換時期が来たらこれを買えばOK!

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