最高の一滴で、走りの頂点へ――【フルPAO】誕生。
パインバレーが国内オイルメーカーと共同開発したハーレーダビッドソン空冷エンジン専用オイルに、新開発の「フルPAO(フルパオ)オイル チタニウムブレンド」 が登場しました!
新次元の走りを体感!
フルPAOオイルは、最高級品質を追求した新開発のハーレー専用エンジンオイルです。
エンジンを熱や酸化から守る「mPAO(メタロセンPAO)」と、エンジンの摩擦を減らしてスムーズに動かす「POE(ポリオールエステル)」をベースオイルとし、添加剤には摩擦低減効果の高い有機チタン系を採用した、100%化学合成油です。
ハーレーの空冷エンジンの保護とパフォーマンス向上を両立した、プラチナオイルシリーズを上回る最上位の性能を実現しました。
ここまで高性能なハーレー用エンジンオイルは、他では市販されていないと思います!
最高品質を追求した最新オイル
「mPAOをベースオイルに使用したエンジンオイルを作りたい」
担当者の強い想いから、このオイルの開発が始まりました。
ベースオイルにはmPAO(メタロセンPAO)のほか、摩擦係数を下げるPOE(ポリオールエステル)を調整しながらブレンドし、添加剤には耐熱性に優れる「有機チタン系摩擦低減剤」を採用。
試行を重ね、ついに理想の性能を実現しました。
期待を裏切らない、優れた性能と安心感を提供するオイルに仕上がっています!
フルPAOオイルを選ぶメリット
- 長時間パフォーマンスを維持
- オイル漏れリスクを低減
- 燃費アップ&エンジン保護
快適なライディングのために、妥協のない性能を目指しました!
長時間パフォーマンスを維持
- 優れた粘度安定性で、高温下でもエンジン内部部品の摩耗を抑制
- 長時間の走行でも性能を維持し、愛車をしっかり守る
グループⅣとグループⅤに属する高性能ベースオイル(PAO+、mPAO、エステルPOE)のみを採用した100%化学合成油は、長時間のライディングでもパフォーマンスを維持します。
オイル漏れリスクを低減
- オイルシールへの影響を最小限に抑える
- 長期間の使用でも安心
化学合成油を使用することによるシールへの影響は、膨脹型のエステルと収縮型のPAOをバランス良く配合することで最小限に抑えることができました。
燃費アップ&エンジン保護
- 摩擦を低減してエンジンのスムーズな回転をサポート
- 燃費向上と同時にエンジンを保護
添加剤には、自動車レースシーンで10年以上の実績を持つ有機チタン系摩擦低減剤を採用しています。
モリブデンより高性能ですが、高価なため一般的なオイルに使用されることが少ない添加剤です。
インジェクションチューニング、カム交換、ボアアップ等のハイパフォーマンス車はもちろん、オイルに最高級グレードの性能を求める方にオススメします!
プラチナオイルとの違い
「フルPAOオイル」と従来の「プラチナオイル」「プラチナブラックオイル」との大きな違いは、ベースオイルにグループⅣとグループⅤを採用しているという点です。
これにより、基本性能が大きく異なり、圧倒的に高いスペックを実現しています。
添加剤の効果はプラチナブラックオイルに採用しているタングステンには及ばないものの、オイルそのものの性能は別次元です。
性能比較表 ※当社調べ | ベースオイル | 添加剤 |
---|---|---|
FULL PAO OIL | PAO+/mPAO/POE グループⅣ・Ⅴ | 有機チタン化合物 |
★★★★★ | ★★★★☆ | |
プラチナブラックオイル | 化学合成油 グループⅢ | 無機多層フラーレン・二硫化タングステン |
★★★☆☆ | ★★★★★ | |
プラチナオイル | 化学合成油 グループⅢ | モリブデン等 |
★★★☆☆ | ★★★☆☆ | |
純正オイル | 化学合成油 非公表 | 非公表 |
★★☆☆☆ | ★☆☆☆☆ |
フルPAOオイルは、まさに最上位モデルといえる仕上がりです!
「お求めやすさ」へのこだわり
「高性能」 を 「お求めやすい価格」 で。
フルPAOオイルは、レーシングスペックながらお求めやすい価格を実現。
オイルは製造工場からパインバレーへ直接納品し、プラスチックの汎用容器に自社制作のラベルを貼り付けるという形で、流通経路やパッケージに掛かるコストを最小限に抑えています。
良いものだからこそ、多くのハーレーオーナー様に体感していただきたい。従来のプラチナオイルから続く想いは変わりません。
ここからは、さらにマニアックに掘り下げていきます!
ベースオイルと添加剤
一般的に、エンジンオイルは80%のベースオイルと20%の添加剤で構成されています。
つまり、オイルの性能はベースオイルで決まると言っても過言ではありません。
「フルPAOオイル」は、PAOの中でも「夢のベースオイル」と呼ばれるほどの高性能を誇る「mPAO(メタロセンPAO)」と、従来のPAOよりも高い性能を持つ「PAO+(プラス)」、そして摩擦係数を下げるエステル「POE(ポリオールエステル)をベースオイルに採用した、100%化学合成油です。
PAOとは?
PAO(パオ)の略称で呼ばれるポリアルファオレフィンは、炭化水素を原料とした高純度の化学合成油で、ベースオイルの中で最も高性能な「グループⅣ」に属しています。
PAOの主な特長
- 粘度指数※が高い
- 鉱物油の100に対しPAOは140程度。
- 低温流動性に優れる
- 鉱物油が-10~-20℃程度なのに対し、PAOは約-60℃でも凍らない。
- 蒸発しにくい
- 引火点が高く、高温でもオイル減りが少ない。
- 粘度指数:温度変化に対する粘度の安定性を表す数値です。数値が高いほど安定性も高くなります。
PAOも十分高性能なのですが、今回採用した「mPAO」は、もっとすごいんです!
mPAOは「夢のベースオイル」
mPAO(メタロセンPAO)は従来のPAOを完全に上回る高性能ベースオイルで、「m」は「メタロセン触媒※」を意味します。
このメタロセン触媒技術により、PAOの分子量を正確に揃えてばらつきをなくすことで、PAOを大幅に上回る性能を実現しています。
【用語解説】 メタロセン触媒技術
メタロセン触媒技術とは、金属を含む有機化合物を触媒として用いることで、高精度にポリマー(素材の主成分)の構造を制御し、強度、柔軟性、耐久性などの特性を最適化した材料を製造する技術です。この技術により、均一な分子構造を持つポリマーが得られるため、性能や品質の安定性が向上します。食品包装用フィルム、電線の絶縁材、自動車部品など、多様な分野で活用されています。
従来のPAOの粘度指数は140程度と十分に高い数値を示していますが、mPAOは200以上とさらに高くなっています。
その結果、熱による蒸発が少なく、寒冷地でもスムーズに動作するという優れた性能を持ち、「夢のベースオイル」と呼ばれることもあります。
エンジンオイルが使用中にどれだけ粘度を維持できるかを評価するテスト(粘度せん断安定性テスト)では、使用前と使用後のオイル粘度の変化の差が少ないことが分かります。
つまり、エンジンオイルの本来の性能を長期間にわたって維持できるので、エンジンの安定した動作はもちろん、一定した粘度がエンジン効率を高め、燃費の向上にも繋がります。
高性能エステル
ベースオイルには、グループⅤに属するエステルと呼ばれる有機化合物もブレンドされています。
強い極性を持つ「ポリオールエステル」
エステルにはさまざまな種類がありますが、フルPAOオイルには「POE(ポリオールエステル)」と呼ばれる、摩擦係数を下げる特性を持つ高性能エステルが使用されています。
POEは非常に強い極性※を持つエステルで、低温から高温まで油膜(オイルの膜)を保持する能力に優れているため、エンジンが滑らかに回転する効果があります。
強い極性はエンジン始動時の部品の摩耗を防ぎ、ドライスタート※への対策にもなります!
【用語解説】 極性(きょくせい)
「極性」とは、他の物質を磁石のように引き寄せる力を指します。極性が強いエステルは金属表面にしっかりと油膜を形成し、エンジン内の摩擦を軽減して部品をスムーズに動かします。一方で、極性が弱いエステルは吸着力が低くなるため、油膜の保持力も低下します。
【用語解説】 ドライスタート
エンジンを停止してから時間が経過するにつれて、エンジン部品に張り付いていたオイルは重力によって徐々に下に落ちていきます。部品が油膜を失った状態でエンジンを始動すると、部品同士が直接接触して摩耗が発生し、エンジンを痛める原因となります。
PAOの課題を克服するエステル
一見完璧に思えるPAOですが、オイルシールを縮めてしまうという課題があります。
これは「旧車にPAOオイルを入れるとオイル漏れする」と言われる一因にもなっていました。
そこでフルPAOオイルでは、「シールを膨らませるエステル」と「シールを縮ませるPAO」をバランスよく配合し、シールが膨張も収縮もしない安定した状態を保つよう工夫しています。
最適なエステルをブレンドすることでエンジンがスムーズに回転し摩耗を防ぐだけでなく、ドライスタートのリスク軽減やオイル漏れの防止など、長期使用時の安心感が得られます。
有機チタン系添加剤
プラチナブラックオイルでは「タングステン」を主成分とした添加剤を採用しましたが、フルPAOオイルでは「有機チタン系摩擦低減剤」を採用しました。
有機チタン系添加剤の主な特長
- エンジン内部の摩擦を減少させる
- 油温の上昇を防ぐ
- 振動の減少
チタン系の成分は耐久性が高く、過酷な条件でも安定した効果を発揮するため、レースシーンでは長年の使用実績がある添加剤です!
この添加剤には、名前のとおり「有機チタン化合物」が含まれており、金属表面に薄い保護膜を形成します。
この保護膜が摩擦を減らし、金属部品同士の接触をスムーズにすることで、エンジンの動作が滑らかになり耐摩耗性が向上します。
エンジン内部の摩擦が減ることにより油温の上昇を抑え、燃費の改善やパフォーマンスの向上、オイルの劣化を遅らせる効果が期待できます。
また、エンジンの振動も減少します。
トップクラスのベースオイルを絶妙な比率でブレンドし、優れた添加剤を加えることで、理想のエンジンオイルが完成しました!
極上のライディング
ここまでお読みいただいた方は、オイルの性能に興味やこだわりをお持ちだと思います。
パインバレーのオリジナルオイルシリーズに加わったフルPAOオイルは、従来製品を上回る性能とコストパフォーマンスの両立を求めるハーレーオーナー様にとって理想の選択肢となるはずです。
最上位オイルで愛車のエンジンを護り、パフォーマンスを引き出しましょう!
最高峰の素材で造られた最新エンジンオイルで、次のツーリングをもっと快適にしませんか?
フルPAOオイルは1Lボトル単品での販売のほか、プラチナオイルシリーズと同様にスポーツスター、ソフテイル、ツーリング、ダイナ用のセット販売もご用意しております!
※摩擦係数が低すぎるため、湿式クラッチ(プライマリーオイル)には使用できません。