【ジキル&ハイド】性能が良いのは集合管?2本出し?相性の悪いカムについて。

現在、パインバレー名古屋の矢野です!

 

今回は爆音なのに車検が通る!?音量可変エキゾースト

ハーレーダビッドソン専用の車検対応マフラー「ジキル&ハイド」についてご紹介します。

内容は

・集合管(2-1、2Into1)と2本出し(2-2、フルエキ)どちらが良い?

・カム交換時の注意点:相性の良いカム・悪いカム

同じハーレー用ジキル&ハイドエキゾーストでも種類によって

パワー特性や音量・音質は様々。相性の悪いカムシャフトの組み合わせも

あるので失敗する前に要チェックです(^^)/

・ジキルの集合管と2本出しのトルクとパワーを比較(カム交換済)

 

■忙しい方の為に先に結論!

・集合管(1本出し)の方が排気効率が悪く、音も小さい。

ドコドコ音は独立管(サイレンサーのみ交換orフルエキ2本出し)。

・集合管は排気効率が悪いのでオーバーラップの多いカムは性能ダウンに。

パワーカムで音量上げたい場合もオーバーラップの小さいカムを選びましょう!

本題へ!

ハーレー用 車検対応 音量可変マフラージキル&ハイド。

・集合管(2-1、2Into1)とサイレンサーのみ(又は2本出しフルエキ)どちらが良い?

ジキル&ハイドには大きく分けて3種類あります!

・サイレンサーのみを交換するタイプ

・フルエキゾースト(エキパイ〈根元のパイプ〉から丸ごと交換するタイプ)があります。

フルエキタイプに2種類あり、

・集合管タイプ(2-1:2イン1や2into1とも呼ばれる)

・2本出し(独立管)

フルエキゾーストの方が見た目が変わるのでカスタム感が出ます。

特にホイールを見せたい場合はフルエキがオススメ(^^♪

 

性能やドコドコ低音を重視したいならサイレンサーのみかフルエキの二本出しがオススメ!

サイレンサーのみとフルエキ2本出しの性能差は誤差範囲。ほぼ同じと思って大丈夫です。

フルエキの方が若干音に張りがあります。

集合管(1本出し)は他の二つと比べて排気効率と音量が落ちます。

なので音量やパワーを出したい場合は少し高回転型よりのカムを選びましょう!

しかし高回転型のカムになるほど1500回転以下のギクシャク感や低回転域のトルクの落ち込みも出てくるのでスペックの塩梅で自分に合ったカムを選びましょう!

・カム交換時の注意点:相性の良いカム・悪いカム

サイレンサータイプとフルエキ2本出しの場合はトルクカム~超アグレッシブなS&S475カムでも

カムスペックに比例してパワー特性が綺麗に反映されます。

しかし、集合管タイプのジキル&ハイドの場合は排気効率が悪い為オーバーラップの多いカムを組むと排気が押し戻され、高回転型カムなのに中高速が伸びず、低回転域でもトルクが落ち込むという全域損をするという現象が・・・

トルクカムか音量を出したい方は、オーバーラップに頼らないパワーカムがオススメ。

年間カム交換台数300台以上、チューニングも世界最大規模数のパインバレーにカム選び+チューニングをお任せください。

カム選びからチューニングは始まっています!!

・ジキルの集合管と2本出し比べてみた(カム交換済)

左(1500回転)からスロットル全開にして右(5500回転)まで測定したグラフ。油温、4速、エンジン温度は同条件。

①赤線が集合管(2-1)ジキル(カムはT-man001)。

②青線がスリップオンのみのジキル(カムはT-man001)。

同じカムでも集合していないジキルの方がパワーが出ています

③緑は2本出しジキル(カムはより高回転型のパインバレーカム)

2500回転付近で多少トルクが落ち込む(純正カムよりはトルク増)が

それ以外はT-man001よりも増加。馬力は114馬力に。

音量はそれ以上にガッツリアップ。

しかし、この同じパインバレーカムを集合管ジキルに組んでもT-man001カム(赤線)を超えることがありません。排気抵抗によって逆に10馬力ダウンします。

001よりも高回転が伸びるパインバレーカムなのに逆に10馬力ダウンするという矛盾が出ます。

(音は歯切れよく音量もアップしますが)

マフラーに合わせてカムを選ぶべき理由です!

集合管は直管+パイプ径を太くするなどして排気干渉を抑えないとメリットが出ないので、

集合管で遮閉板などがあるバッフルや触媒入りの場合はカム選びなど注意です!

 

勿論みた目重視で選ぶのもOKです(^^)/

合わせるカムや集合管のトルクの落ち込みを理解して選定しましょう(^^♪

 

のうはうあるチューニングショップで作業を(^^♪

ミルウォーキー8でハーレーらしさを復活さえるならカム交換が必須な理由はこちら

 

カム特性を並び替えたポジショニングマップはこちら

主要カムを並べ替えました(^^)

海外で個人店が出しているカムは効率が悪かったり、矛盾が起こる場合があるので老舗でも注意です!

 

組んだことがないカムでもスペックシートで大まかな特性や良し悪しは予想可能です。

カムもスペックやマフラーの特性を理解できるお店、

カムに合わせたチューニングが出来るお店へご依頼を!

 

カムを変えてチューニングをすると車検に通らない?

ハイカム+ジキル+三拍子でCO、HCしている時の↑  CO 0.15

一部、事例を聞くことがありますが心配な方はパインバレーでチューニング・車検を!

パインバレーでチューニングしていても触媒劣化や

エンジン温度だけの暖気で「触媒の暖気不良」、ジキルのバルブクローズでCO増など・・・

厳しくなった2021年モデル以降は今までとは違い、適当にはいかない可能性も(^^;

心配な方は実績あるショップで陸事に持ち込んでもらいましょう!

 

車検対応マフラーは「実際に車検に通るかは別の話」なので要注意です。

認可を取っていても、今後車検に通るかは別の話なので!

実際、排ガス規制が厳しくない年式のハーレーで劣化に強い純正マフラーでも、

純正マフラーのまま長く使用している車両などは劣化によって排ガスの浄化が上手くいかず

車検に落ちるケースがあります。車でもある問題です。

社外車検対応マフラーは特に、触媒の性能低下で排気ガスの数値が上がってしまう可能性があります。

また、錆びや傷などで刻印が読み取れず、車検に通らなくなる可能性もあるので外観の劣化や破損にも要注意です!

 

それでは今日はこの辺で!!

パインバレー横浜のインスタはこちら↓

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