バイカーはなぜスカル(ドクロ)を身に着ける?ハーレー素朴な疑問。スカルを巡る歴史とバイカーのシンボルとなった経緯とは
目次
安全に走りたいのになぜ不吉なスカル(頭蓋骨)を身に着ける?
バイクに乗る時、死ぬつもりで走る人はいないでしょう。また他の誰かを死に至らしめる事を考える人もいないでしょう。ではなぜ「スカル」はバイカーによく見られるシンボルなのでしょうか?
誰もが安全に走ることを望んでいるのに、なぜバイカーはドクロのパッチ、ドクロのステッカー、ドクロのジュエリー、ドクロのアクセサリーで自分とバイクを飾るのでしょう?
ハーレー・ダビッドソンでさえ商標登録されたドクロのデザインを採用し、シャツ、オートバイ部品、コーヒーカップなどを販売しています。
【パインバレーネットショップ】ハーレー「ウィリーG・スカルコレクション」
私たちは皆、安全運転に努めているのですが、ドクロのシンボリズムがモーターサイクルの世界でこれほど支配的なのは皮肉ですね。
いつからスカルが使われ始めた?
ドクロのシンボル化は、オートバイが発明されるずっと以前からありました。
古い絵画に描かれ、古文書にも登場し、人類学者は部族が頭蓋骨を儀式に使っているのを発見しています。
有名な「ドクロと十字架」のシンボルは、危険であることを示す普遍的なサインとして受け入れられてきました。
また、海賊や略奪者のシンボルとしても使われてきたそうです。
バイカーにとっての「スカル」
しかしオートバイのライダーは町を荒らしたり、戦いを挑んだりすることが目的ではありません。
バイクを楽しみ、仲間と楽しい時間を過ごしたいだけですよね。
このスカルの解釈は諸説ありますので、いくつかご紹介します。
スカルは「不死の象徴」
一般的にスカル(頭蓋骨)は死の象徴と考えられていることも多いですが、バイカーの発想はその逆で、不死の象徴なのです。
なぜかというと、死後、肉体がすべて枯れてしまっても、骨はまだこの地上に残っている。
頭蓋骨は、数ある骨の中で私たちが即座に人間と認識できる唯一の部分。つまり永遠に残るアイデンテティーだからです。
「同志」を見分ける象徴としてのスカル
同じ感覚を持つの人々を惹きつけ、そうでない人を追い払う視覚的な方法。
ドクロのシンボルを自分が身に着けることで、共感する人々を引き寄せ、無意識にそうでない人々を追い払っています。
「自由と平等」のシンボル
ドクロは平等。
生前にどれだけ力や権力・財力があったとしても、死んでしまえばみな同じ。
また人種や性別、年齢などもドクロになればみな同じ。
もちろん頭蓋骨は人それぞれ形が違いますが、頭蓋骨を見ただけで誰かを見分けることはできません。
人間は死ねば自由、そして平等。という考え方。
同盟
シンボルとしてのスカルは、モーターサイクル、クラブ、そして兄弟への、死ぬまでのコミットメント(誓い)を表現しています。
死神を近づけない
例え死神が訪れても、スカルを身につけていれば「あ、もうガイコツになってたのね?」と諦めて帰ってしまう、との説もあります。
スカルはハーレーに限らず、バイカーにとって非常に印象的なシンボルであり、イベントなどに行くとスカルを身に着けている人を見ないことはないほどです。
バイクパーツ、Tシャツ、キーホルダー、ステッカーなど、スカルを身につけているバイカーは実際多いです。
実際パインバレーネットショップでも数多くのスカルアクセサリーを販売中で、どれもご好評をいただいています。
スカルを身に着けよう!
ここまで読んだ方は少なくともスカルに興味がある方だと思います。
お気に入りのスカルをカスタムやファッションに取り入れるのも楽しいし、スカルにまつわるエピソードを胸に走ればいつもと違う風景が見えるかもしれません。
日本の風土にはあまり馴染みのないスカル。それだけに他との差別化がはかりやすいのも確かです。