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ブレーキホースをステンメッシュに変えると?

足回りチューンの定番カスタムで「ブレーキホースをステンメッシュに交換」と言うのがあります。
ちなみに、自分の歴代バイクは全てステンメッシュのホースに必ず交換しています。
ラインナップに無ければ自分で切って自作する位ステンメッシュ好きicon_biggrin.gif
「ステンメッシュに交換するとブレーキが良く効くようになる」と言いますけど、実際どういう原理になっているのか?自宅にあるもう二度と使わないであろうノーマルゴムブレーキホースを輪切りにしてじっくり観察してみました。










↑上がステンメッシュホース、下がノーマルのゴムホースの切ったモノ。ステンメッシュもニッパーでカットしてやろうと思ったんですが流石にニッパーでは無理でしたicon_lol.gif







↑ノーマルホースを上から覗くとこんな感じ。内側のゴムホースに補強の繊維?が外側に入り、更に外側に補強のゴムが覆っております。
ノーマルホースって、ブレーキレバーを握った時にちょっと「グニュッ」とした感触がありますよね?この「グニュッ」の原理はこんな感じ。







ブレーキを握ると、マスターシリンダーがブレーキフルードを押し、キャリパーにあるピストンを押します。ブレーキをかけるためにはこのフルードを強く押す訳ですが、ブレーキホースの中は密閉されている為、強く握ると赤い矢印の方向へも力がかかります。
この時、赤い矢印の方向に力がかかればかかるほど、ゴムホースの内側が押され、青矢印の方向にホースが膨らむ訳です。 この「ふくらみ」があのぐにゅぐにゅ感って訳です。
これをステンメッシュに交換するとどうなるか?
ちなみにステンメッシュホースと言うのはテフロンのチューブの周りにステンレスのワイヤーを編み込んだもの。このステンメッシュが上記の写真で言う所の青矢印の力を押さえ込んでくれる訳です。














↑こんな感じ。これにより、ゴムホース特有の膨張が抑えられるのです。
つまり・・・ 膨張が抑えられる事でいわゆる遊びが少なくなり、よりカチッとしたタッチになる訳です。
ちなみに上記で「メッシュに交換するとブレーキの効きが良くなる」と書きましたが、実際は「そう感じる」だけで、制動力が変わるわけではありません。 遊びが少なくなる分力が早く伝わるようになるので、そう感じるんですね。
この「カチッと感」、好き嫌いが分かれる所なのでどっちが良いかは一概には言えませんけど・・・。
ぐにゅぐにゅ感気になる方は交換してみるのもアリかもicon_biggrin.gif
ただし、ゴムホースと違い弾力の無いテフロンチューブを使用している特性上ホースが極端に暴れる環境だったりねじれの力には弱いといったデメリットもありますので、「自分の使い方に合ってるのか?」良く考える事が必要です。
その点ノーマルブレーキホースはゴムの為、ねじれや曲がりの力にはめっぽう強いです。流石は純正・・・。
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