ノーマルマフラーでのチューニングは有効?

昨今、騒音に対する規制が強化されたりと「音(マフラー)」に対して慎重になっている方々も多くなってきてます。
マフラーもエアクリーナーも変えるつもりは無いけど、なんせエンジンの発熱が苦痛で苦痛で・・・。
その症状、燃調がしっかりされていない証拠ですよ!
ECMに入っている、いわゆる日本のデーターは車検に対応するためにかなりガソリン(空燃比)を薄くしてあります。
その為、不完全燃焼が起きエンジン温度が上昇してしまいます。
今回はそんな、マフラーなどは交換したくないけどチューニングで調子よくしたい。
そんなご要望にお応えするべくチューニングを承りました。
車両は、最近結構見かけるようになったFLSS。


下のグラフ(AFR)を見ると、全体的に空燃比は薄い。そして、1500RPM以下の部分はかなり薄い状態。
これではエンジンが発熱し、ゆくゆくはオーバーヒートに・・・なんて事になりかねません。
と、言う訳でチューニングをしていきます。
↓青い線がチューニング前・赤い線がチューニング後。

下のグラフの赤い点線が理想の空燃比。いわゆる「健康な状態」。
チューニング前の青い線と比較すると、チューニング後の赤い線が理想の空燃比(赤い点線)に限りなく近づいているのがわかりますね。
この状態に調整してあげる事で、エンジンの異常な上昇がかなりセーブされます。
空冷エンジンなので、全く熱く感じなくなる訳ではありませんが感覚で言うと「痛いくらいの刺す様な熱さ」から「じんわりとした熱さ」にエンジンの熱の持ち方が変わります。
これはなかなか言葉では伝わりにくいですが、実際どの車両でもチューニングを施すとまず最初に皆さんが体感できる部分です。
フルノーマルでもチューニングをする意味があるのか?と言われると、マフラーなどを交換してチューニングするようなパワー感トルク感は得られないかもしれないけど、バイクが健康な状態で走るようになるので「意味はある」と言えますね。
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