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ブローバイって??

気温の上昇に伴って問い合わせの質問が多くなってきたのがこの「ブローバイガス」について。
ハイフローのエアクリーナーを取り付けていらっしゃる方は良くご存じ、エアクリーナーから漏れ出しエンジン回りをオイルまみれにしてしまう憎たらしい奴(笑)
この憎たらしいブローバイ、どこから発生しているのかと言うとざっくり言うとピストンが圧縮・爆発した際に押しのけられるクランクケース内の空気。
図で解説した方が解り易いですかね。

ピストンのダウンストロークで作り出されたクランクケース内の空気はまず【1】のプッシュロッドカバーからロッカーハウジングまで上がっていき、【2】のブリーザーバッフルコンパートメントを通る際空気に交じっているオイルをここで除去します。
で、さらに空気は【3】のアンブレラバルブを通過し最終的に【4】のブリーザーボルトを通過しエアフィルター内のエアと共に再びエンジン内に入り燃やされる。
以上がブローバイガスの通過経路。
この段階で上手くエンジン内に吸い込まれなかったオイルがエアフィルターに付着したり果てにはエアクリーナーから漏れてきたりします。
特にブリーザーが多く出てくる(様に見える)のはS&Sのエアクリーナーなんですが、RSDのエアクリーナーと比べてみると、違いは一目瞭然。
↑S&Sエアクリーナーのブリーザー取り出し。赤く丸が付いている穴からブローバイガスが噴き出してきます。

↑こちらはRSDエアクリーナーのブリーザー取り出し。ゴムホースがブローバイガスを直接インテークマニホールドに向けて噴き出す様に設計されています。
ただ吹き出すだけの構造のS&Sエアクリーナーと比較するとエアクリーナー側にオイルが出てきてしまう率は明らかにRSDの方が少ないです。
ブローバイガスでエンジン回りが汚れるのはちょっとなあ・・・。
そんな方はRSDのエアクリーナーがお勧めですね。
とは言え、夏場はただでさえエンジン温度が高くなりそれに伴ってオイルも水のようにサラサラな状態になってしまいます。で、結果エアクリーナー側から出てくるオイルの量も増える訳ですが、対処としては
①こまめにエアフィルターを清掃してあげる。 ②エンジンオイルの粘度を高める添加剤をオイルに混ぜる(冬場に今度は粘度が硬くなる事になるので、その前に元の粘度のオイルに交換する必要があります。)
後は、ブリーザーホースを加工してエンジン下まで延長してしまうなんて方法もありますが、「ブリーザーから漏れるオイルがどうしてもヤダ!」とブリーザーボルトの穴をふさぐなんてことはくれぐれもやらないで下さいね。
バイクが壊れますので・・・。
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