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チューニング前・後でエンジン温度の上昇がどの位変化するか検証してみました。

近頃、「エンジン熱対策でのチューニング」のご依頼が急増しています。
それもその筈、梅雨時期とは言え気温がグングン上昇し始めていますからね。
これから夏真っ盛りになれば、余計「このエンジン熱から何とか解放されたい!」と思うのでは?
「じゃあ、チューニングでどの位エンジン熱が下がるのか?」
実際に検証してみました。
使用する車両はエンジン熱が最も辛い!と声の多いツーリングモデルで検証いたしました。
■測定方法 ・チューニング前・後の両方ともエンジンオイルが完全に冷えた状態からエンジンをスタートさせ、80℃までエンジン温度を上昇させたのち5分間アイドリングをし、エンジンの温度・Rロッカーカバー付近の温度がどの位差が出るか検証。
Rロッカーカバーの付近は、足を地面についた際に最も熱く感じるであろう赤丸部分に温度テスターを設置。↓
まずはチューニング前の状態を上記の方法で計測。
エンジン温度はシャーシダイナモの機能を使います。
↓Rロッカーカバー付近の温度。
結果は ・エンジン温度  134℃ ・Rロッカーカバー付近温度 42.4℃
こんな感じになりました。

今度はチューニング後、同じ条件で計測。
↓エンジン温度測定。
↓Rロッカーカバー付近測定。
結果は ・エンジン温度  127℃ ・Rロッカーカバー付近温度 34.5℃
以上の結果となりました。
↓解り易く表にするとこんな感じです。
温度比較
ダイノルーム内温度 エンジン温度 Rロッカーカバー付近温度
チューニング前
27.7℃
134℃
42.4℃
チューニング後
26.1℃
127℃
34.5℃
-7℃
-7.9℃

エンジン温度で -7℃の温度低下、Rロッカーカバー付近では約-8℃の温度低下と言う結果になりました。
-8℃がどの程度体感できるのか?解り易く例えると・・・・
お湯(またはお風呂)を42.4℃で沸かしたとします。42.4℃と言えば、人間の体温よりも遥かに高いので、お湯に触れた際結構熱く感じると思います。
逆にお湯(またはお風呂)を34.5℃で沸かしたとします。34.5℃と言えば、人間の一般平均体温よりも低いので、お湯に触れた際冷たく感じると思います。
実際に試していただくとより解り易いと思いますが、42.4℃のお風呂に長時間も浸かり続けるのは結構辛いですよね。
バイクの場合、実際は走行風を浴びているとは言えライダーに与える疲労感は大きいと思います。
以上の事から、チューニングにおける熱対策効果はかなり大きいといえますね。
熱い気温の中、熱いエンジンを抱えながらツーリングするよりは快適な環境でツーリングを楽しみたいものですね。
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