《ボンネビル・モーターサイクルスピードトライアルズにてヒロ・小磯がハーレーダビッドソン史上最速の259.951マイルをマーク》

ヒロ・コイソレーシングはアメリカ・ユタ州、ボンネビルソルトフラッツで開催された2018年ボンネビル・モータサイクルスピードトライアルズ、AMAランドスピードグランドチャンピオンシップ(以下BMST)に更なる速度記録を狙い例年通り参戦した。

レース車両のビルダー兼ライダーの小磯博久(コイソヒロヒサ)率いる同チームは、2017年度のBMSTイベントにてカウル無しのネイキッドバイクとしてはメーカー、排気量クラスを問わず最速の227.236マイル(365.700キロ)のFIM世界記録を樹立している。

レース車両は2006年式ハーレー・ダビッドソン、FXDモデルをベースとし、
排気量2212ccのジムズ社製エンジンはT-Manパフォーマンスのビレットアルミシリンダーヘッド等で徹底的なチューニングが施され、プロチャージャー・スーパーチャージャー搭載とあいまって後軸出力で400馬力を軽くオーバーするスペックを誇る。

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10回目の参戦となった本年度は、更なる速度アップを目指しカウル付きクラスにエントリー。
車両へはヒロ小磯が自ら設計・製作した新型フェアリングを装備しての大会参加となった。

レース初日の2本のシェイクダウン走行を終え、2日目となる2018年8月27日、
フルパワーによる走行で1マイルの計測区間で259.951マイル(418.350キロ)を記録した。

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この速度はコクピットにライダーが乗り込むタイプのストリームライーナーを除き、
ハーレーダビッドソンでは通常着座式のバイクとしては史上最高速度である。

GPSによる瞬間最高速度は262マイル(421キロ)をマークしたが、計測区間走行中にフロントタイヤのゴムが飛び散るトラブルに見舞われ高速走行中にコースアウト。
事無きを得たが車両へのダメージからFIM・AMA公式記録樹立のための復路走行はあえなく断念する結果となった。

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しかしながら同チームは前日のシェイクダウン走行で223.195マイル(359.197キロ)のFIM公式記録(現在認定審査中)をCategory I,Group A1, Division B, Type II, Class 2500cc.クラスですでに樹立していた。

「今年度の我々のスピードトライアルは大会半ばでリタイアを余儀なくされる結果となってしまいましたが、数少ない走行本数ながらそこから獲られた情報は今後の車両の改良・速度アップの指針となる大変貴重なものでした。
起きうるトラブルや原因も解明しマシンの持つポテンシャルも把握できたので来年の目標速度は更に引き上げて行きます」

次のターゲットは1970年のハーレーワークスチームがストリームライナーで樹立した265.492マイル(427.268キロ)を着座式バイクで上回ること。
「今回の走行データや路面状況、今後の車両改善などすべての要素をあわせて考えれば270マイル到達も圏内」
とヒロ小磯氏は語る。
写真提供:Taka Masui Photography

Hiro Koiso Racingスポンサー:
JIMS, T-Man performance, ProCharger, Pine Valley, HRD Performance, Third Place, AIM Corp., WPC treatment, Fuji WPC, Frixion, MKS Engineering, Pingel Enterprise, Worldwide Bearings, Revolution Performance, Lyndall Brakes,Kraus Motor Co., Sundance Enterprises,Inc., HorsepowerInc.True-Track,Custom Cycle Engineering, Attract Customz, ATC Performance, Dynoman, ForestWing, Kusunoki custom works, Strokers USA, SHOEI Helmets, 45 Degrees,Active, Pre-Stage Performance, Ram Pro Line, Full Gain, Red Rock Harley-Davidson, Borderless, Tuners Nation, Jaggers Construction, DJB Gas service Inc.